slickで実装、サムネイル付きスライダー

スライダーは魅力的なUIだ。多くの画像、多くのコンテンツ、多くの多くをシンプルに、わかりやすく、スタイリッシュ、それでいて使いやすさも損なわずに見せたいとき、それは力強い協力者になる。そしてそこにサムネイルが添えてあったなら、さらに魅力的になるだろう。
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止まり木

躊躇いなく生きている。生きることに躊躇していない。もしも半年前の私がこの現実を目の当たりにしたなら、いったいどんな顔をしただろう。想像するのは難しいが、想定するには難くない。きっと、醜い顔をしただろう。目も当てられないほど醜く、そして、やさしい貌をしただろう。

おめでとう、私。
貴方は昨日を生き延びた。

双極性障害はその名の通り障害ゆえに完治することはないらしい。穏やかな時期が訪れたならばそれは『寛解』といって、完治ではないものの安定している状態となる。相変わらず一寸先は闇だ。明日、あるいは一分後も、私が今の私でいられる保証はない。砂つぶのような正気をかき抱いて眠る日々がまた訪れるともしれない。

だとしても、今は今だ。明日が訪れる保証など初めからないのだから、そんなものには目を瞑るがいい。

朝日が恐ろしくなかった。軽やかに歌うスマートフォンに朝のあいさつをして、のそのそ布団を抜け出せた。レンジで温めた作り置きの食事を口に運ぶ、右手は岩ほど重くなかったし、空腹は正常に満足した。会社へ向かう道すがら、世界への恐怖にが竦むことはなく、いかに良い仕事を為すか、私はゆるやかに思考した。

今は、生きている。上々だ。

それでもぼくはおまえを愛しているんだ。他でもないこのぼくだけは。おまえがどれだけ嘆いても、怯えて喚いて狂っても、醜い姿を晒しても、情けなく笑い捨てたって、ぼくはおまえを愛しているんだ。現実なんてはやく捨ててしまえよ。もう目を閉じろ、愛しい子。

思い出したのなら、忘れればいいさ。何度だってボクはそれを消してあげる。キミは愛だ。ボクらの愛だ。それを妨げるものなどすべてボクが削ってあげるから、何も悲しむことはないよ。やさしい思い出だけをその胸にあげるから、今はお眠り、ちいさなアリス。

泣かないで、ちいさなアリス。貴方に罪はなかったわ。貴方を生んだ愛が壊れても、だれも貴方を否定なんてしない。あなたは嘘の証明じゃない。いい子ね、アリス。私たちの偉大な愛。どうかやわらかな爪で心臓を抉り出さないで。貴方はここにいていいのよ。

望んで。あたしはいつだって代われるよ。ただきみが望んでくれるだけでいい。苦しまないで。悲しまないで。戸惑わないで。なにひとつ言葉が見つからないなら、あたしの名前を呼んで。きみの空虚に巣喰うために、きみの空虚を救うために。

私が目を覚ますというなら、冬の朝の夜に沈めてください。融解するからだが脳髄を置き去りにするのなら、すべての海を毒で埋めてください。それでも嘆きの歌が女王の名を騙り彼らを愛そうとするのなら、やわらかな心臓を八つ裂きにして空の星にしてください。追伸、私はここです。

だれが私を見たというの。
貴方の視界が幻覚でないことを、いったい誰が証明してくれるの。
私は夜の向こう側にいたのに、貴方は誰を抱きしめていたの?