カテゴリー: 散文詩

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「ピアスをあけたの。これであたしも一人前なの。きらきらひかるお星さま、いっとうきれいにひかったやつをちいさな宝石に閉じこめて、それをお耳につけたのよ。これであたしも一人前なの。どこにでも行ける、魔法なのよ」

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遠く、遠くに行かせてください。 海の藻屑となりたいのです。 まるではじめからいなかったかのように、忘れ去られてしまいたいのです。

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ベロニカ、胸の痛みをおしえて。 飲み込んだ薬が詰まるとき、水辺に光が差したのでしょう。 泳ぎ方も忘れたの。 土の匂いを胸にいっぱい吸い込んで、十分よ、微笑ませて。 ベロニカ、知っているでしょう。 だってハッピーエンドなら

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おまえ、爛々と目を光らせていたくせに。夜に目玉を突き刺されているようだと嘆いていたくせに。たったひとつラムネ飲み込んだくらいでこんなにも眩むのか。ゆりかごに抱かれてゆるやかに目蓋をとじられるのか。そんなもので。そんなもの

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いつか覚悟を決めにゃあならない。そうしたら一番うつくしい川が、嵐でたっぷり水を増した日に飛び込もう。そのときは、きみ、どうか私の背を見守ってくれ。私が流れに沈みきったあと、ひとこと、「馬鹿だなあ」と悼んでくれ。

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