月別: 2017年11月

かなしいならば、くらげをお食べ。ふうより、ふより、ゆらめく影をぱくりと一息に呑み込むがよい。おまえはくらげになるだろう。瞬きの間にからだはなくなり、水面の夢にかえるだろう。それがくらげのさがだから、何もかなしむことはない

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月別: 2017年11月

海を染めた血の色は、あなたの涙、あなたの願い。あざやかに青と混ざって消える。祈りはとうに海の底。赤色ばかりが反射して、目蓋の裏におどっているの。ルティス、ラトリス、ポルティスカ。食いちぎってよ、ぼくの心臓。

月別: 2017年11月

衝動はない。情動も。ゆるやかに旋回するわたしはまだ生える前の心臓をかぞえる。薬はわたしを生かしている。薬はわたしを正常にする。異常はもはやほど遠いのだが、それでも夢から醒めずにいる。

月別: 2017年11月

びいどろの玉の海をのんだ。当然ぼくの胃ははちきれたのだが、それは大層うつくしく弾けたのだ。おびただしいものが世界を埋めて、びいどろは夜空の星だった。ぼくは海となり、空であり、世界は肉のなかにあって、きらきらひかる、きらき

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月別: 2017年11月