ベロニカ、胸の痛みをおしえて。
飲み込んだ薬が詰まるとき、水辺に光が差したのでしょう。
泳ぎ方も忘れたの。
土の匂いを胸にいっぱい吸い込んで、十分よ、微笑ませて。
ベロニカ、知っているでしょう。
だってハッピーエンドなら星の数ほどあるんだもの。
おやすみなさいと囁いて。

おまえ、爛々と目を光らせていたくせに。夜に目玉を突き刺されているようだと嘆いていたくせに。たったひとつラムネ飲み込んだくらいでこんなにも眩むのか。ゆりかごに抱かれてゆるやかに目蓋をとじられるのか。そんなもので。そんなもので。おまえなど、おまえではない。ただのラムネだ。

いつか覚悟を決めにゃあならない。そうしたら一番うつくしい川が、嵐でたっぷり水を増した日に飛び込もう。そのときは、きみ、どうか私の背を見守ってくれ。私が流れに沈みきったあと、ひとこと、「馬鹿だなあ」と悼んでくれ。